안상수Ahn Sang-soo
韓国近代タイポグラフィの父。1985 年「Ahn Sangsoo Body」、1990 年「Ahn Sangsoo Mincho」を発表。한글を 幾何学的・モダン な素材として再定義した。Pati (파주타이포그라피학교) 創設者。AGI 韓国会員第一号。
한글은 음성을 그린 그림이다.
한글とは、音を絵にした文字。
世界で最も若く、最も論理的なアルファベットの 一つ。 — 안상수 (Ahn Sang-soo), 1990
한글 (Hangul) は 1443 年、朝鮮王朝第 4 代国王・世宗大王 (King Sejong) が学者集団に命じて設計させた、世界で唯一 意図的にデザインされたアルファベットである。発音器官の形を象った 14 子音 + 10 母音 = 24 文字が、初声・中声・終声の 3 段組で 1 音節ブロックを形成する。
このシステマティックな構造ゆえ、한글は 21 世紀のタイポグラフィ・デザイナーにとって最も理想的な実験素材となっている。글・설・봄・달のような 1 音節文字は 正方形のグリッド に自然に収まり、漢字混植も柔軟。Ahn Sang-soo 以降、한글はモダニズム・タイポグラフィの最前線の素材になった。
韓国のグラフィックデザインを理解する鍵は、한글という独自の素材 にある。漢字文化圏でありながら独自の表音文字を持ち、しかもそれが世界で唯一「設計された」アルファベットであるという事実は、戦後の韓国デザイナーに 「한글のシステマティック性を現代デザインに翻訳する」 という独自の課題を与えた。
1985 年、Ahn Sang-soo (안상수) が「Ahn Sangsoo Body Type」を発表し、한글タイポグラフィの近代化を始動させた。それまで한글書体は明朝・ゴシック中心の保守的な設計だったが、Ahn は文字幅を変え、字体を抽象化し、한글を 現代美術の素材 へ昇格させた。
2000 年代以降、Sandoll (산돌)、Yoon Design (윤디자인) らのフォントメーカーが一気に充実し、현대카드、Naver、Kakao、삼성、LG などの企業 CI が世界水準の한글タイポグラフィを採用。BTS、BLACKPINK、IU など K-Pop アーティストのアルバム・ジャケット、Netflix の韓国ドラマのタイトルロゴまで、現代한글グラフィックは世界中の若者の視覚言語の一部になっている。
韓国近代タイポグラフィの父。1985 年「Ahn Sangsoo Body」、1990 年「Ahn Sangsoo Mincho」を発表。한글を 幾何学的・モダン な素材として再定義した。Pati (파주타이포그라피학교) 創設者。AGI 韓国会員第一号。
韓国ブックデザインの父。1970 年代から出版社「열화당」と協働し、한글書籍デザインの方法論を確立。서울大学校教授として後進を育成。한글書体「열화당 명조」の設計者。
1989 年に윤디자인 (Yoon Design Group) を設立。한글書体メーカーの最大手で、Yoon Gothic、Yoon Mincho など、現代の韓国出版・広告業界の標準書体を多数開発した。
韓国最大のフォントメーカー。Sandoll Myungjo、Sandoll Gothic、Sandoll Sumi など、出版・UI・モバイル時代の韓国タイポグラフィを支える基幹インフラ。Adobe Source Han Sans Korean の協力。
현대카드 (Hyundai Card) のディレクター時代に、企業 CI とプロダクト・デザインを世界水準に押し上げた。현대カード Music Library、Library 1, 2, 3 のブランディングは韓国 CI 史の転換点。
新世代の代表。Netflix Korea、현대 자동차、Kakao の CI を担当。한글とラテン文字を等価に扱う設計言語を確立し、K-Design を世界市場に向けて翻訳する役割を担う。
韓国 CI 革命の起爆点。クレジットカード会社が文化機関 (Music Library、Cooking Library) のブランディングまで統合的に設計した稀有な事例。
K-Pop の世界覇権をデザイン面で支えた事務所。各アルバムごとに別世界観の한글ロゴを設計し、世界中の若者の視覚言語を韓国化した。
『イカゲーム』『地獄が呼んでいる』『パラサイト』のタイトルロゴはすべて한글と英文の併存設計。HEY-Studio らが担当し、K-コンテンツの視覚標準を確立。
韓国の二大プラットフォーム。Kakao Friends のキャラクター、Naver の검색 UI、両社のフォント開発 (D2 Coding、Maru Buri) は世界水準の한글 UI/UX 規範を生み出している。
韓国のグラフィックデザインがこの 30 年で世界に手渡したものは、「論理的に設計されたアルファベットを、現代タイポグラフィの最前線に変える方法」 である。1443 年に世宗大王が設計した한글のシステマティックな構造は、20 世紀後半のモダニズム・グリッドと驚くほど親和性が高く、안상수以降のデザイナーたちが一気に世界水準のタイポグラフィ言語を作り上げた。
もう一つの遺産は、「K-Pop / K-Drama 経由の輸出デザイン」 である。BTS、BLACKPINK、NewJeans、Stray Kids のアルバム・ジャケット、Netflix Korea の作品群、Squid Game のタイトル ── これらが世界中の若者にとって 「韓国のグラフィックは格好良い」 という前提を作った。日本が 1980 年代に行った「無印良品の輸出」と同じ規模で、韓国は 2010 年代に 「K-Design の輸出」 を達成した。
21 世紀後半、韓国はデジタル先進国として、한글 UI のリーダー でもある。현대カード、Kakao、Naver、Samsung、LG が産業界全体で蓄積したインターフェース・デザインのノウハウは、世界の中堅・新興ブランドが参照する規範となり、まだ拡張中である。