権威 と 親しみ の二重期待。
120 名の来館者・非来館者へのアンケートで、「美術館らしい威厳」を求める層 (60+) と 「カジュアルに通える場所」を求める層 (20-30 代) が混在することが判明。両方を一つの VI で満たす必要。
1977 年創立の Tokyo Museum of Form は、戦後日本デザインの第二世代を扱う中規模美術館。2027 年に創立 50 周年を控え、視覚 ID の刷新が決定。
従来のロゴは 1980 年代に一度設計されたまま、書体も色彩もデジタル時代に合わなくなっていた。同時に、若い世代の来館者が減少しつつあり、「権威ある古典機関」と「現代に開かれた施設」の両立が経営課題。
視覚的な狙いは、「学術的品格 + 現代性」。MoMA、テート・モダン、金沢 21 世紀美術館を参照しつつ、独自の 東京の声 を持つこと。
120 名の来館者・非来館者へのアンケートで、「美術館らしい威厳」を求める層 (60+) と 「カジュアルに通える場所」を求める層 (20-30 代) が混在することが判明。両方を一つの VI で満たす必要。
20 のトップミュージアムを調査。9 割がセリフ書体を採用。ただし MoMA や Tate のように、サンセリフ + 強烈な単色アクセントの組み合わせが「現代型」として確立。
"Form" は英語で「形態・型・書類」と多義。日本語で「かたち」とも訳せる。学術的響きを持ちながら親しみやすい単語であり、名前そのものをロゴ化する戦略へ向かう。
戦略の核心は、「セリフ + サンセリフの二層システム」。書体ヒエラルキーで「権威 (セリフ)」と「現代 (サンセリフ)」を共存させる。
展覧会タイトル、機関誌、館内グラフィックは Vollkorn (セリフ) を主役に。サイン、Web、SNS、デジタルは Heebo (サンセリフ) を主役に。両者を等価に扱うことで、媒体ごとに最適な「声」を出せる。
色彩は クリムゾン + ゴールド の二層。クリムゾンはアクセント・タイトル用、ゴールドは装飾・特別展示用。どちらも 50 年の歴史と一致しつつ、現代的なコントラストを生む。
初期案。整理されているが、博物館然としすぎていて、若い世代に響かない。
イタリック F のモノグラム。汎用性は高いが、館の名前が消失する。
"form." を主役にして "Tokyo Museum" を従属化。現代的だが、館の正式名が弱い。
「Tokyo Museum of」を上、「form.」を主役、「EST. 1977」を下に配置。階層的で柔軟な 採用案。
The role of a museum has shifted dramatically over the last two decades. What was once a sanctuary for objects has become a place of conversation, of confrontation, of community.
Tokyo Museum of Form's 50th anniversary asks not "what have we collected" but "what should we still collect."