Blue
「これをせよ」「これがある」を示す色。案内、表示、義務行動。最も穏やかで安全な色として広く使われる。
建築家がどれほど美しい空間を作っても、訪問者が どこに行けばよいか分からない 状態を残せば、その空間は機能しない。サインデザインは、その「機能しない美」を「機能する美」へ変える最後の一手である。
1964 年の東京オリンピックで、勝見勝・山下芳郎を中心とするグループが整備した日本初の体系的ピクトグラムは、世界の標準サインシステムの起点となった。「言葉に依存しない情報伝達」が国際大会で初めて実装された瞬間である。
現代の空港、駅、美術館 — どこに行っても矢印と図記号で迷わずに辿り着けるのは、半世紀前の 沈黙のデザイナーたち の功績である。
「ここは何の場所か」を伝える。受付、エントランス、各部屋の表示。
「どこに行けばいいか」を矢印で示す。最も使用頻度の高い種類。
「注意せよ」「危険あり」を伝える。施設の安全管理に不可欠。
「これをしてはいけない」を伝える。喫煙禁止、立入禁止、撮影禁止。
「これをせよ」「これがある」を示す色。案内、表示、義務行動。最も穏やかで安全な色として広く使われる。
「してはいけない」を示す色。禁止記号は赤の円に斜線で世界共通。火災関連の表示にも用いられる。
「安全」「避難経路」を示す色。非常口、応急処置、安全シャワー。緊急時に最も命を守る色。
「注意」「危険あり」を示す色。三角形の中に黒のシンボルが世界標準。工事現場、化学物質、高電圧。
「ここは何の場所か」を伝える。建物のエントランス、各部屋のドア、施設のロゴサイン。最も基本的なサイン。
矢印 + ラベルで「どちらへ行けばよいか」を伝える。空港、駅、病院 — もっとも頻繁に出会うサイン。
「ここでは何があるか」「どんなルールか」を伝える。営業時間、施設案内、料金表、地図。
禁止・警告・義務を伝える。法規・安全基準に関わるため、ISO 規格に準拠した形・色・配置が求められる。
典型的なサインは、シンボル (ピクトグラム)、テキストラベル、矢印、背景色 の四つの部位の組み合わせで成立する。
シンボルが意味を、テキストが具体性を、矢印が方向を、色がカテゴリを伝える。それぞれ独立した情報を担っているため、どれかが欠けても機能不全に陥る。
右の図は、典型的な空港サインの解剖図。番号①〜④の各部位が、それぞれ別の意味の層を運んでいる。
ウィーンで Otto Neurath が考案した「絵で量を語る」体系。ピクトグラムによる情報伝達という発想の原点。
東京オリンピックで初めて整備された体系的ピクトグラム。言語に依存しない国際大会という発想の原点で、現在の世界標準の起源。
米国運輸省と AIGA が共同開発した 50 種のサインセット。空港・駅・公共施設の標準として、現在も全世界で参照されている。